当店は淡路島の造園会社「(株)金岡光輝園」の小売店舗として、阪神淡路大震災の2年前に当時のサティ(現イオン淡路店)前にある「カリヨン広場」で産声をあげました。その後、開店から26年目の2018年、本社から分離・法人化し、花工房カナオカ株式会社として、新たなスタートをきりました。
2015年、当社代表のわたくしは、花や植物の知識が全くないまま「(株)金岡光輝園」に入社。花工房カナオカで勤務し始めたころは恥ずかしながら「スイートピーってこんな花だったんだ・・・」という有り様でした。知識という点では今も当時とあまり変わらないかもしれませんが、一つだけ分かったことがあります。それは、花や植物には不思議な力があるということ。
近年頻発する自然災害や、ウイルス感染による非常事態により、私たちは図らずも根源的な生命活動や生きていくために最低限必要なものに気付かされました。コロナ禍がピークを迎えたロンドンのとあるスーパーマーケット。マスクやトイレットペーパー、食料品の棚には商品が全くない代わりに、生花売り場には余りある商品が並んでいました。当たり前かもしれませんが、そこでは観賞用の花や植物は必要とされません。しかし人はそこから前を向いた時、前を向こうとする時、自然や芸術、音楽や物語等々、心を揺さぶられるものを欲します。心に力を与えてくれ、心を豊かにしてくれるものを。
わたくしたちがお届けするお花や植物には、そんな不思議な力があると信じています。わたくしたちはそんお花や植物を通して、多くの方の様々な場面でお力になれたら幸いです。